- 役職が上がれば上がるほど、忙しくなるのは本当か?
- 周囲から頼りにされたり、任されることに優越感を感じていないか?
- 部下育成に使う時間を最大限に増やすことこそが重要
役職が上位になればなるほど、任される仕事や責任の範囲は広くなますね。
実務的には、複雑性の高い仕事や関係部署との調整業務、部下からの報告や連絡、相談事項の対応、出席しなければいけない会議、外部業者との折衝などが増え、時間に追われる日々に陥ってしまうことも珍しくありません。
気がつけば「忙しい」「時間がない」が口癖になっていませんか。
少し立ち止まって考えてみましょう。
毎日忙しく現場を走り回っている姿が、管理職としての本来の「あるべき姿」でしょうか?
少しトゲのある言い方かもしれませんが、管理職がバタバタと走り回っているようでは、その法人・施設のマネジメントのレベルは低いです。
もちろん、現場に余裕がなく管理職であっても現場を走り回らないといけない現実もあるということは重々に承知していますが、そこに充実感を感じていてはダメです。
管理職は、その部門や部署が請け負っている業務や責任を、部下が遂行していくことを管理する立場の人です。
つまり、きちんと日常業務が遂行されているなら、管理職の方は、時間に余裕ができるはずです。
「こんなことも私が対応しなければいけないのか」と感じながら部下からのヘルプに対応していませんか?
それは、簡単にヘルプを出してくる部下に原因があるのではなく、そうさせてしまっている自分に原因があるのです。
部下が仕事の中で困ったときに、すぐに管理職へ相談することはマネジメントの上では大切なことですが、「じゃあ、あとはこっちでやっておきます」と仕事を巻き取ってしまうことは危険です。それは部下が思考停止になるからです。部下からの報告・連絡・相談のやらせ方にもテクニックがあるんですよね(これはまた別の機会にします)
さて、私が思う管理監督職の本来の役割というのは、以下の5つであると考えます。
1.担当部門・部署内における意思決定を行うこと
2.トラブルが発生した際の対応を行い、被害を最小限に抑えること
3.時流や組織の状況を踏まえ、部署が目指す将来像を提示すること
4.常に良質な仕事を目指し、顧客満足向上の改善策を指揮すること
5.自分の後任となる部下を育成すること
端的に言うと、
・部署として最高のパフォーマンスを発揮すること
・スタッフを辞めさせず、正しく育成して強い組織を作ること
の2点に集約されます。
管理職として本来果たすべき役割とは何か、最優先に行うべき仕事とは何かを考え、そこに全力で集中できるような仕事の組み立て方、マネジメントを目指しましょう!
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